GP京都参戦記　または私は如何にして発掘するのを止めて親和を使うようになったか

GP京都に行ってきましたー。
レポなんて今更だろとも思うんですけど（好意的に解釈すれば）読んでみたい的なことを言われたんで頑張って書いてみます！
ただ昔からそうなんだけど対戦中のことや試合内容はあんまり覚えてないんで間違いは多々あるはず。

デッキ選択
本戦では親和を使ったんだけどいろんな人に発掘じゃないんだと言われた。
実際ギリギリまでは発掘ででるか親和で出るかを決めかねていた。
発掘はレガシーを始めた初期から使っており思い入れもあるしまともに回せる数少ないデッキなんだけどいかんせん現在のメタにあってない感が強かった。
GPまでにGPTに何回か出たんだけどシングルエリミに進出することすら出来ませんでした。
まあ自分のプレイングが酷いってこともあるんだけど他の発掘をプレイする人を見ても
勝ちきれてないなというのが正直な感想でした。
発掘は１本目の勝率が異常に高い一方で苦しいながら２，３本目で勝ちを拾ってマッチをものにしていくデッキという認識なんだけど今のメタゲームだと１本目も負ける可能性がわりとあるしサイド後も墓掘りの檻や封じ込める僧侶など墓地対策のカードじゃないけど発掘にも効果的なカードが多いうえに墓地対策もそこまで薄くないという発掘にとっては苦しい状況だった。
もちろん完全に無理というわけではないので候補にはしつつ他のデッキを模索することに。
条件としては現在のメタゲームで上位にいない(＝ショウテル系、奇跡、デルバー系、エルフ、石鍛冶、リアニ以外の)デッキでカードパワーが高い、あるいはブン回りがあり、相手が判断を間違える可能性が高いデッキ。
なぜそんな条件になるかというと自分がｍｔｇが下手だから。
今では信じてもらえないかもしれないけど１５年ぐらい前（ずいぶん昔だな・・・）、自分は当時の自分としてはそれなりにシリアスにｍｔｇをやっておりプロツアーでの活躍を目指していた。
そうしたなかで自分はｍｔｇが下手ということを知り合った多くのプレイヤーとの対戦や練習から感じた。
もちろん練習等でその差を埋めることも不可能ではないとは思うし今もそう信じてはいるのだけど大局観に欠けたり見落としが多く起こしてしまうのはやはりプレイヤーとして劣ってると言わざるを得なかった。
でも自分にとってｍｔｇはやる以上勝ちたい、勝つために努力するからこそ楽しいので参加できれば良いと言えるものでは無かった。
そんな中で勝つためにデッキ選択を考えるとメタゲームの上位にいるデッキは明らかに自分より強いプレイヤーが使ってる可能性が高い以上選択肢には入れられない。
同時にどんなデッキがいるかわからない環境では相手に付き合わなくてよい形を持っている（＝ブン回りがある）ものでかつ相手が判断を間違えやすいということが下手なプレイヤーが勝つためには必要だった。
最後の相手が判断を間違えやすい、というのが発掘に足りないもので手札をほぼダンプして戦う発掘デッキだと捲れ方で差異がでることはあるけどブラフや相手の判断ミスを誘うことが難しかった。
発掘と戦い慣れてない相手ならミスることもあるけどGPで後半戦になればそれを期待するのも難しく思えたし実際何度か出たGPTでも相手の致命的なミス、というのは昔より減ったと感じた。
ということで実際にデッキをどうするかというところに話が戻るんだけど５年ぐらい前、サバイバル全盛期に好んで使っていたチャリス入り親和を回してみたところ感触が良くとりあえずこれを調整してみてだめそうなら発掘を使おうと決めたのがGPの１０日前のこと。
実際にチャリス入りを試す前に同じ妨害要素がある親和ということで月親和を試したのだけど妨害要素の賞味期限が切れるまでに相手を倒しきることができないのであっさりこの形はあきらめ。
また妨害要素を下げて（月とかチャリスを入れないで）単純にデッキパワーを高めたものも試したけど環境にある早いクロックのデッキに明らかに速度負けするのでこれもあきらめ。
他の形が厳しいことを確認したうえでチャリス入りを調整することに。
５年前に使ったときは親和にソプターコンボと鋼の監視者、石鍛冶が入っているというような形だったんだけど鋼の監視者はさすがに遅すぎるので首に。
そしてできたのが以下の形。

「マントルチャリスソプターテゼレッター親和」

4 古えの居住地
4 古えの墳墓
3 空僻地
4 教議会の座席
4 囁きの大霊堂

3 刻まれた勇者
4 羽ばたき飛行機械
3 石鍛冶の神秘家
4 大霊堂のスカージ
1 メムナイト

4 物読み
4 虚空の杯
4 頭蓋囲い
4 オパールのモックス
2 極楽のマントル
1 梅沢の十手
1 弱者の剣
3 飛行機械の鋳造所
3 ボーラスの工作員、テゼレット

サイドは割愛。

以下解説的なことなど

・土地多め
余った土地はソプターでクリーチャーに化けたりテゼレットで殴ったりそもそもテゼレットを滞りなく出したいので多め。

・刻まれた勇者
装備品がないとただのナイスブロッカーだし序盤に複数枚引くともたつくので３枚に。
試しに２枚にすると戦線を維持できなかったり相手のクリーチャーを突破できないので３が適正かと。ただよくサイドアウトしてる。

・石鍛冶
昔回したときは２枚だったんだけどマントルが強いので３に。

・マントル
太鼓がチャリス１に引っかかるから、ということで採用したんだけど予想以上に強かった。
序盤の爆発力では太鼓に劣るけどプレイが０なのでデルバー系の土地ハメから回避してくれた場面があって助かった。太鼓だとdazeに引っかかって死んでた。
あとデッキがスカスカになることを嫌った関係で０マナクリーチャーを減らしてる中でモックスの運用をするのにも役立ったし装備を付け替えることでフィルターとして機能しテゼレットやサイドのメッダーを滞りなく唱えるのに役立った。
最初は１枚だったけど強いので増やした。墳墓＋白マナから石鍛冶を出してマントルを持ってきて装備する動きは見た目はバカっぽいけど地味強。実際何度かやった。

・ソプターコンボ
うっかりそろって勝っちゃう場面が多々あったｗソプターだけでも充分機能してくれるというかたぶんこれが本来のソプターのデザインだと思う。
弱者の剣はうっかり引いちゃうと残念感が半端ないけどまったく役立たないこともないんでまあやむなし。
ソプター周りは相手が判断を間違えてくれることが多かったので良かった。

・チャリス
衰微があるから弱いかと思ったけどそんなことはなかった。
自分も引っかかるけど２や３で置く場面もあった。

・テゼレット
神。２T目に降臨して蹂躙したり後半に大量ドレインしてイージーウィンに貢献した。
メインに４も試したけどテゼレットを複数枚引いて悶絶することがあったのでメイン３、サイド１に。

以下実戦記というか覚えてることなど。

直前GPT
ここで試してダメだったら発掘を使おうと思って金曜の直前GPTに参加。
初実戦でデッキがどれぐらい強いかわからなかったんだけど相手が勘違いやミスってくれたりであれよあれよと決勝へ。
決勝は１－１となった３本目、勇者がイスで迷子になってしまう一方でRIPで相手のエンジンも止まるなかでテゼレットをトップ！
ドレインで勝ち！って思ったところで罰する火を２発撃たれてテゼレット落ちる…。
ハンドには余ってるチャリスが…。下手くそ乙。しかも罰する火を１枚持っているのは知っていたという。
言い訳をすると直前までソプター引ければ勝てるからチャリスは２で置けないなーみたいなことを考えていたような。
ともかくBYEは取れなかったけどデッキは結果を一応残した。
本人はデッキに半信半疑だったけど俺より明らかにレガシーをやってるほしやんに発掘よりそっちの方が良いと言われたり同行のとみーとも相談した結果親和で出ることに。
あとマッチの間にマンモスさんと練習したところ相性悪そうだなーと思ったショウテル系が予想以上にだめなことが確認できたｗ

本戦
ノーバイなんで９回戦。
ほとんど覚えてないんでツイートを参考にざっくりと。
１回戦　ショウテル
無理っすｗｗｗ
２回戦　ゴブリン
魂の洞窟引かれたらアウトだけどとりあえず置いたチャリスが活躍したような。あと妄信的迫害が活躍したような…。
３回戦　土地単
土地単はフェアデッキには強いって印象だけどこの親和はフェアデッキと呼べるか怪しい形なんで危なげなく勝利。
ここらへんでようやくデッキが行けるんじゃないかと思い始める。
４回戦　スニークショウ
終わったーーーーーーーーーーーーーと思ったら相手が壊滅的に何もひかなくて勝利。
ショウテル系用のサイドボードをもっと工夫すべきだったと後悔。
５回戦　４色デルバー
チャリスからのハメとサイド後に固め引いた妄信的迫害でとんでもないことになったような。
６回戦　バーン　松山さん！
ひさしぶりの松山さんとの対戦。リミテッドでなくレガシーで対戦というのが不思議な感じ。
旧エクステンデッドで命綱デッキ使ってたんでもしやと思ったけどバーンでした。
１本目は松山さんが火力を温存してしまったところにチャリス２で蓋ができて勝利。
２本目はソプターコンボが完成し勝利。POPだけ怖いので弱者の剣があるのに土地をサクってた。
７回戦　奇跡
トクナガと練習した感じでは相性悪くないという感じだったし実際そうなんだろうけど今回に限って後攻で迎えた２T目に対抗呪文が間に合ってしまい負け。
２本目は普通に相性差で勝つも３本目は対して強くないハンド（ランド２、ソプター２、モックス、オニソ、何かみたいなハンド）をなぜかキープして負け。
下手くそ乙。
８回戦　ニックフィット
１本目はチャリスがぶっ刺さったような？ランドを緑黒、緑白、白黒とかしか見なかったのでジャンクかなんかかなと勘違い。
２本目で探検家が出てきてニックフィットと判明。サイドボード失敗！下手くそすぎた。
順調に相手のランドが伸びてエリシュノーンで死亡
３本目はマリガンだかダブマリだかするもRIPを２T目に貼って相手のエンジンを機能不全にして勝ち。マリガンは大事。
９回戦　ＢＵＧ
どこかでお見かけしたことがある方だったような。
試合はチャリスで蓋をしたりテゼレットがどぶんして勝ち。
さえなとさんやとみーが応援してくれてて心強かった。

ということで初日は７－２。ノーバイなことと回して２日目であることを考えれば上出来。
ただショウテル系がダメなことはマンモスさんとやってわかってたのでもう少しサイドも含めてやりようがあったことが残念。

GP２日目
GPの二日目なんでコールドスナップの時以来だなーと思ったんだけどあれって何年前だｗ
とにかくできることをやるだけ。
１０回戦　RUG
先攻T１チャリス１と後攻T1チャリス１をカウンターからのT2マナを余らせての頭蓋囲いが通ってそのまま勝ち。このデッキで良かった。
１１回戦　オムニテル
後手でチャリスがはじかれて負け。相手が１マナスペル多めだったので先手だったら…。
１２回戦　ＢＵＧ
後手で１Ｔ目チャリスが弾かれるもソプターコンボが成立して勝ち。
２本目は後手だけどマントルで先手後手逆転した形になって相手のDAZEが腐って勝ち。
１３回戦　BURというかイス。
ちゃんとしたハンドをキープすれば勝負になるのに適当にキープして負け。
知り合いだから気が緩んでた。２本目は４マリガンで死亡。
１４回戦　infect
１本目は完全にスピード負け。ただ若干Dazeの影に怯えすぎて負けた感はある。
弾かれてもそれを上回る展開も可能なんだからオールインすべきだった。
２本目は先手チャリス１でGG。３本目はT１ぎらつかせのエルフが２T目アタックから激励＋バーサクでいきなり毒９まで行き、さらに追加のエルフまで出るもスカージなど複数体ブロッカーを展開したうえで十手が間に合って勝ち。チャンプブロックしなかったり置物ハンドでキープしたら死んでた。
１５回戦　オムニテル
勝てばマネーフィニッシュ！ってところで相性差で普通に負け。
回りはショウテルいないのに俺の前だけショウテル…。
サイドを工夫すれば勝負になっただけに調整不足が悔やまれた。

ということで本戦は１０－５で終了。トライアルも合わせると１４－６ということで練習量から考えると上出来だったけどもう少しやりようがあっただけに残念な結果に。
それはそれとして対戦してくれた方々ありがとうございました。
あと本人がデッキに対して懐疑的だったからというのもあるけど遊んでるとみーに選択肢として提示できなかったのも申し訳なかった。
現状唯一自分が活躍できるフォーマットのGPだっただけにもう少し頑張るべきだった。
またレガシーのGPが開かれることを願ってます。
あと会場ではばんじゅんやかねぴー、ｋｊとかにあえて普通にうれしかったｗ
忘れられてるかと思ったけど声をかけてもらえたりで参加して良かった。
最後にカードを貸してくれたりアドバイスをくれたぽまやま、同じくカードを貸してくれたり調整に付き合ってくれたトクナガ、へんてこデッキの相手をいつもしてくれるとみー、ありがとうございました。